夜にはやっぱりにほひがある。鼻で嗅ぐのではなく、カラダ全部で感じるにほひ。夜の密度が濃くなると、カラダの密度が薄くなって、 ぼくも静かに夜になる。 細胞ひとつひとつが内なる星で、ひっそりと輝いていることなんて誰も知らないんじゃないかな。
遠くの星には気付くのに。