2009-01-01から1年間の記事一覧
雪の中にあなたをみることがある どんなものでも いかなるものでも あらゆるすべてを 白く白くしてゆく 静寂とともに 降り積もった雪も やがては溶けていってしまう春の日の新しい始まりの前に
まるでまるまったねこのように 顔だけ出して コタツからちっとも出てこない君を 『コタツムリ』 と命名しょう
彼は、花の話をする時は、花に姿を変えながら話をし、鳥の話をする時は、鳥に姿を変えながら話をした。 どうやら彼は、話をするものに姿を変えているようだった。誰かが、もし彼が愛について話をするならば、どんな姿に変わるのだろうと言っていたが、彼は全…
もう、うしろを振り返り、背後を気にしなくてもいい。自分が一番最後なのだから。
大きな口をあけて笑っているやつの歯の隙間から、ちょこんと顔を出して笑っているいるやつの歯の隙間から、ちょこんと顔を出して笑っているやつの歯の隙間から…。
雨風をしのげればいいと、仮住まいのつもりで瓶の中でゴロゴロしながら光合成しながら暮らしていたんだ。 気が付いたらカラダが大きくなってしまっていて瓶から出られなくなったよ。
まるで星のような 輝きまたひとつふえた 君のその笑顔で ぼくらを照らしておくれ いつもありがとう これからもよろしくね 今日はおめでとう
いつもなら洗濯物が干してあるオブジェは本当はクリスマスツリー
100キロメートル四方の広大な敷地のどこかに掘られた、ひとつの落し穴に見事落ちたあなたは、ある意味強運の持ち主かもしれない。
我が家のキッチンや居間や寝室など、すべての部屋に置かれいるスタンプを押して全部集めると、素敵な家賃振り込み用紙がプレゼントされた。
古い地層から出土された金属系の物体は、古い文献によると、何やら鍵と呼ばれていた物だった。 しかし、名前はわかったものの、使い方は記されておらず、何の為の物なのか、誰も知る者はいなかった。 今では、扉には鍵穴は付いていないし、ましてや錠という…
「高級革手袋が、10枚揃ってなんと1000円!」 買ってみたら全部右手用。
この暗闇は 夜のあなたのまぶたの裏側につながっている お互いを見ることはできないかったけれど お互いを感じることはできた
その人と出会えたから その人の知り合いである あの人に出会うことができた あの人に出会えたから あの人の知り合いである この人に出会うことができた この人に出会えたから この人の知り合いである あなたに出会うことができたんだ
あらゆるすべてものが四角く切り取られ 小さな箱に際限なく詰め込まれている 箱はいつも開かれていて 映し出されている 四角く切り取られたものたちが 常に人々を魅力し続けていた
何をやっても芽が出ないので とりあえず 土の中で眠ることにした
人の顔色ばかりみるのはもうやめたい。かと言って、ありのままをうつしてしまっても、あとで自分が後悔するかもしれないし。と悩んでいたら、どこからかボールが飛んできてコナゴナニなって割れた。
「父ちゃんが食べている丸いお皿のカレーライス。山があったり、穴があったり、何だか公園の砂場みたいだね。」ポポロン 「そう見えるねぇ。」コポロン 「そういえば、こないだ公園の砂場に、ねこのウンチがあったね。」ポポロン 「ゴホッ。(むせた。)」
あの空の向こうにそっとくちづけるそよ風の中に寄せては返す波の間の中に星のまたたきとあなたの瞳のまばたきとの間の中に 言葉を探している
思い出の扉は いつも鎖されたままだった いつもその扉を開かせるのは 目に見えない旋律の鍵だった
ぼくがオナラをすると、どういうわけかいつも必ず観光客の団体が、ぼくのお尻の前を通り過ぎてゆく。
彼は動き回るので、地球に縛り付けておいた。しかし、彼が動くと地球まで動いてしまうので、24時間体制でシフトを組み、バイトの人たちがいつも彼を取り押さえている。
この線路は空に向かって伸びている 雲に隠れて その先は見えないけれど きっと神々の国につながっているのだろう
湖はもう空を映さない 美しいあなたがその顔で 湖の底を覗き込んでみても あなたの顔も映さない ただ風が吹いて みなもが揺らめくだけ
あなたは 世界でたったひとりの 輝けるオンリーワンだけれどもあなたは 世界でたったひとりぼっちの 切ないロンリーワン
誰も君の夢を見ない 誰も君を感じない 誰も君を気にしない 誰も君を知らない だからといって 君自身が君を見失うことはないんだよ
愛の献血として どうか私を助けてくれ と 今日も蚊は 無表情で人を刺す
大怪獣は最期に、「よくぞ私を倒してくれた。ありがとう。」と小さく呟きながら消えていった。瓦礫の街を遺して。
コポロンちゃん、父ちゃんは怒ってないんだよ、君を愛しているだけなんだ。いつも君を想って。
彼は欧州車だと聞いて、気取ってドライブしてたけれど、押収車だと知ってしばらくブルーだった。