2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

チャイ

店員 「いらっしゃいませ、インドチャイ、トルコチャイどちらにされますか?」ポポロン 「ん〜、ではトルコチャイを!」店員 「お待たせいたしました。あらっ、ガシャン!」ポポロン 「アッチッチ〜」店員 「ご、ごめんなチャイ。」

列車

その列車は、運転者の心の純度が高いほど早く走る。 全く動かない時もあれば、光ほどのスピードで走る時もある。 そんな光の列車は最終駅、天国にたどり着く。

やさしさ

風船の君が、はち切れそうになって苦しんでいたので口元をほどいてあげた。 そしたら君は、空気を撒き散らしながらどこかへ飛んで行ってしまった。 やさしさでダメにしてしまうことがあることを知った。

玉手箱

竜宮城から戻り、玉手箱を開けてみたけれど世界は何も変わっていなかった。 竜宮城でのことを彼女に話してみたものの、彼女は全く聞いてくれなかった。 彼女だけが、すっかり変わってしまっていた。

プライド

せめて最期は 私を美しく調理しておくれ 味には自信があるのだから

怪獣

ケタタマシイ目覚まし時計の音と共に、私に襲いかかる布団怪獣。 「わぁ、呑み込まれる、わぁ、心地よく苦しい、ぐあぁ〜。ガクッ。」 毎朝気絶。

ねじ式会社

会社が回らないのは、昨日、ねじを巻き忘れたからだな。きっと。

小学生

最近どういうわけか「うる星やつら」にハマっている。 アニメというよりは主題歌の方。ラムのラブソングはもちろんだけど、アガタ・モリオさんのヴァージンVS 時代の星空サイクリングとかね。いい曲がそろっているなぁ。小学生の頃にずっと戻っている。当時好…

夕日

夕日が沈む それを見つめる すべての人々の瞳の中にも 無数の夕日が沈む

朝日

朝日が昇る それを見つめる すべての人々の瞳の中にも 無数の朝日が昇る

進化

朝 目覚めるのだけれど 布団の中で卵だ 時が経つにつれて やがて起き上がるのだろうが いつまでも卵のままだ 進化を促すサイレンが鳴り響いていても

風は何色? 君をさらっていくよ 僕はもう吹き飛ばされてしまったけれど

手紙

透明な手紙が届いているのに もう何通も届いているのに 君は気づいていない

後ろ

彼女は君に向かっているのではない。 君の後ろにあるトイレに向かっているのだ。

自動ドア

足の無い幽霊が入れないように、我が家の玄関は自動ドアにしてあるんだ。

リサイクル

ゴミ箱に、怒りとか虚しさだとか悲しみだとかが捨ててあった。 またリサイクルされるんだろうな。

待ち合わせ

待チ合ワセハ地球。 23時ニ。 キュロリロラ。

モウイ

瞬間的な雪の猛威は 雪の結晶 と言うよりはむしろ 雪の決勝 と言ったような 激しさだった

君の瞳の中の空を飛んでいる たとえ翼を失っても もう落ちることはないと思う いや もうすでに 君に墜ちているのかもしれない

その未確認生物のどこを探しても顔らしきものが見つからなかった。 ふと下を見ると、足元にそいつの顔がどこまでも広がっていた。

どこでもドア

通販で『どこでもドア』を買ってみた。 ピンクに塗られたあのドアでさてさてどこに行こうかな?と思いきや、届いた物はなんだかサイズがちいさかった。ポケットに入るくらいだ。 包みをひらいて説明書を取出し読んでみると、どこでも開けられる持ち運びのい…

門松

町のいたる所で、門松ロケットが空へ打ち上げられるのを見た。 「さようなら、ありがとう!また年末に帰ってきてね〜!」 みんな泣いていた。こないだクリスマスツリーロケットを見送ったばかりなのに…。 淋しいことは続くものだ。

信号待ち

信号がやっと青になった時、私に抱かれていた息子は、いつのまにか20歳になっていた。 私が前に進もうとすると、息子は信号を渡らず、自分の道を歩み始めた。

小人

本当は2メートルを越す大男だったらしい。ストレスであのようになったらしいよ。繊細なんだね。特に1人の女性をめぐって、他の6人との人間関係がギクシャクしたのが多く影響してるんだって。みんなで楽しそうに歌っていたのにね。

無音

今じゃ車のエンジンも音を無くす技術が発達しているらしく、その車が近づいてきてもわからないらしい。 なんだか技術開発したぼくの音の無いオナラと同じだ。あとはニオイを何とかしなくては。

両替

A「500円玉の両替なんだね?10円玉でいい?1000円札でいい?」B「1000円!?」A「ビリッ。」

木になるね

コポロン 「あのおじさん、木にのぼってへばりついているよ。セミみたいだね。なにしているの?」ポポロン 「あのおじさんはね、木のウエストを測っているんだよ。」コポロン 「ふーん。」

オモチャ

いつも大事にしていたオモチャの人形 どんな時も一緒だったのに ある時気が付いたら 人形の顔も体も溶けていた オモチャだと思っていた人形は 甘いお菓子だったんだ

子守唄

子どもの頃 母が寝る前にうたってくれた子守唄 大人になっても 唄は始めの辺りまでしかわからない 母がうたうと ぼくはすぐに眠りについてしまっていたんだな

ドア

いつのまにか開き具合が悪くなった 知らないまにノブも錆付いて回らない やがてそれも取れてしまった ドアは閉じたまま開かない もうあそこへは行けなくなった