2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

恋人

あなたは無口な恋人 あなたの姿が見えなくても 私のそばにいることがすぐにわかるの あなたの香りで

パジャマ

ポポロン 「コポロンくん、さぁ、パジャマ着るよ〜。」コポロン 「だめ〜。」ポポロン 「お出かけする時は、服を着てゆくよね?ねんねして夢をみに出かける時はパジャマを着てゆくんだよ。わかった?」コポロン 「わかった。」

人の影を奪い去るその男。 奪った影をどうするのか?影を奪われた人はどうなってしまうのか? 誰も知る者はいない。

ニュース

それはちょっとしたニュースだったそよ風がただ少しだけ吹いたような ささやかなニュースだった日々の暮らしの中で ささくれていた気持ちが癒えるような そんなニュースだった特に取り立てられるほどのことではないかもしれないけれど 聞いてもまた忘れられ…

未来からの使者

実は、私達はすべてを失ってしまった未来からやって来たんだ。現在と言われる今には、悪いことも含めて全てがある。私達は心の奥底で懐かしさ以上に、この「今」について愛しさを感じているに違いない。 私達は知っているのだ。失われた未来の如何なる理由につ…

ある通り

ありが通り、英語で言うならば、Thankstreetを通る時だけはみんな感謝の気持ちで笑顔だ。なかには泣いてる人も、ひざまずいてる人もいる。涙で滑って転んでる人もいる。でも笑っている。 この通りだけはそうなのだ。このありが通りを通り過ぎたとたん…。 想…

翼よ

翼は 鳥類だけが持つものだけではない 翼は 人々の憧憬であり 人々を意識の上で さらに飛躍させるのだ翼よ 誇りとともに大空高く いつまでもいつまでも 飛翔していてくれ

ぼくの列車が 君の駅に たどり着くのはいつかな? もう 通り過ぎてしまったのかも

公園

幼い頃遊んでいた公園が 駐車場になっていた ParkがParkingに ingがついただけなのに 悲しみは進行形だ

風は

みどりの種子を運んできたが ろうそくの灯までも そっと消してしまった

手と毛

手生え薬と間違えて、毛生え薬を使ってしまったから、指先がどこにあるのかわからなくなるほど手が毛だらけに。頭を洗う時なんかは、どちらが頭髪かわからないくらい。シャンプーもすぐ無くなっちゃうよ。 ちなみに、きき手の右手はくせ毛、左手はストレート…

しずく

雨のしずくと おたまじゃくし どちらも似たような形をしているねおたまじゃくしは目が弱いから 間違って空まで泳いでいってしまうんだねお家に帰りたくって 空から降ってくるおたま弱視

気配

あなたの気配がすると思ったら 雨でした

シール

「コポロンくん、リンゴのシールを頬っぺたに貼ると、頬っぺたがリンゴになっちゃうよ。」 「コポロンくん、バナナのシールをお鼻に貼ると、お鼻がバナナになっちゃうよ。」

金魚2

私は金魚 夜の帳の雫 赤いおべべ着て 今宵も売られてゆくの初恋の人は何処 春来いよと いつまでも待ってる

大人のパスタ

通っていた大学の近くに出来たパスタ屋さん。ちょっと洒落た感じで雰囲気もよさそう。 しかし、パスタって何だろう?どんな料理だろう? 店に入って驚いた!なんだスパゲティじゃないか!少し大人になったのは、21才の秋のことだった。

列車

夜は列車だ 寝ている内に 朝の駅に到着するしかし 一度列車を降りてしまうと なかなか次の列車はやってこないんだ駅までかなりの道のりを歩いて行かなくてはならない誰も列車を止めないで 誰も僕を起こさないで

化石

記憶は地層のように 積み重なってゆく 古い記憶は 掘り起こさないと なかなか思い出せない いやいや近頃は 新しい記憶も 掘り起こさないといけないことが多い アタマん中はすっかり 化石となってしまったんだな

客席

私の中に たったひとつの 客席を用意しておこう 自分だけが座る為のもの毎日毎日自分のショーが行わているんだショーを観ながら時には 座り心地が悪いことがあるかもしれない時には 知らない内にうたたねをしていることがあるかもしれない時には 驚きのあま…

私には 昨日と 明日しかない という 今がある

れいんどろっぷす

上を向いて あーんってお口をあけていると おんぷのかたちした ちょっぴり甘い れいんどろっぷすが降ってくる傘さして 長靴はいて 走り回っていた子どもたちも みんな立ち止まって お口をあーんねえねえ君たち 雨はすっかりやんでても お口はぽかんのままだ…

花ことば

きっとそれは花の名前なんだろう姿 かたちでさえまるで見事に咲ききった花そのものだ 出立ちは静かに眠るようにたくさんの思い出とそしてたくさんのありがとう ことばはそっと傍らに置いていつまでもわたしたちの心の中に咲くあなた

デカ爺のマーチ

ダンドン ダンドン 大太鼓を鳴らしながら デカ爺がやって来る ダンドン ダンドン 大太鼓を叩いている者は 彼の小さな千人の子供と さらに小さな一万人の孫たちだダンドン ダンドン 大太鼓に合わせながら デカ爺は巨大な杖を振り回す ダンドン ダンドン 大太…

さんぽ

今日は気分がいいから、青空を歩くことにした。 足元をみるとやっばり怖いから、前を向いていないといけないな。 青い青さの中をどこまでも歩いているうちに、自分まで青空になったような感じがしたよ。 すべてをそのままやさしく包み込めそうな気がしたな。

色を塗るということは カラダが飛び跳ねるほどうれしいこと 色を塗るということは 塗られた瞬間から 今までとはまた違った 新しい世界へ誘われること 筆を握る前から 心はすっかり彩られている

なぞなぞ

朝、いつも遅刻してくる動物はなぁに?答えはキリン! 長〜いネクタイを結ぶのに、とっても時間がかかっちゃうんだって。

お菓子屋さん

もしも、お菓子屋さんの子供だったら、お菓子は食べ放題だし、付いてるシリーズ物のオマケなんかも全種類集められるし、なんてパラダイスなんだろう!って思ってた。六歳の頃。

たまごちゃん

ずっとコロコロしながら移動していたのに、今では足が生えてきて、いろんなところを歩き回るよ。コロコロしてた頃が可愛いかったなと思う人もあるだろうね。

コンパス君

コンパス君の右の靴は尖っていたけれど、クルクル回って踊る時、下のペーパー君が痛がるといけないからって、尖っていた靴をやめたんだって。 とっても優しいコンパス君なんだけど、それ以来、上手にマルを描けなくなっちゃったんだよ。 そんなところも、な…

両手をあげて

両手をあげて コチョコチョしたら 泣いてた空も 笑って晴れた