2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

異星人2

永い永い宇宙の旅を経て、私一人、この地球にたどり着いた。 ここの星の人々は、どうやら姿形が私に似ているようだ。なんだか故郷の星を思い出し、懐かしい気にもなってくる。 だけど、やはり異星人ばかりだな。私と同じ緑色の顔をしたのは誰もいないのだか…

異星人

ぼくが、地球の回転を逆にして時を遡らせると、みんな過去を旅できたり、もう会えない人に会えたりするからって喜ばれるんだ。 ぼくは、この星の住民でないから、過去のことなんて知らないし、ましてや、ばあちゃんに会えるわけでもないから、みんなみたいに…

A「蝉はなぜ泣くの?」B「鳴く為に生まれて来たんだよ。鳴くことは、短い命を精一杯生きることを示していると思うよ。」A「ふーん。」B「ほら、、人間だって笑う為に生まれて来たんだよ。きっとそれと同じことだよ。」A「ふーん。」

こだわり

『こだわりを持たないという こだわりを持っています』と書かれたTシャツをなんのこだわりもなく着こなしている あなたのこだわりを感じています

見間違い

頭を打って 長いこぶができて 痛くって青白い顔をしていた馬を きっと君は ユニコーンと間違えただけなんだよ きっと

雨が振っていたなんて 気が付かなかった それよりも ぼくの傍らで 濡れないように 傘をさしてくれている人がいたことに 全く気が付いていなかった

本屋さんで買ってきた本と 何げに人からもらった本と どこかで拾ってきた本と 友達の家の本棚で読ませてもらった本と 図書館で借りてきた本と コーヒーを飲みながら読む喫茶店に置いてある本と 電車で隣の人が読んでいるのを覗き込みながら読む本と 恋人から…

名前

さみしさに名前を付けると 愛着がわいてしまい さみしさゆえに その名前を 何度も呼んでしまうだろう 仮初めにも 付けられたその名前も さみしいという言葉も もう 口にしない方がいいだろう

二十面相

人の顔は、その時の体調や環境で随分変わるから二十面相だけでは足りないね。

結婚式

太陽と月の結婚式 愛の証の ダイヤモンドリング 真昼の夜に輝いて

ベッドの下に

ベッドの下に隠れている。ピアノの機関銃が頭の中で鳴り響くのが終わるまで。 どうやら戦争はまだ終わってないらしい。

返事

ベッドの下に隠れている。ピアノの機関銃が頭の中で鳴り響くのが終わるまで。どうやら戦争はまだ終わってないらしい。「わかったなら、うなずくのではなく、返事をしてね。 君の顔が見えないよ。 ここは真っ暗な部屋なんだから。」

寝袋

ツタンカーメンの棺を模した寝袋に入って眠ったら、ミイラになってそのまま何千年もの眠りの世界に行ってしまいそうだ。 今日はやめておこう。

どんぐりひろば

小さい頃、どんぐりひろばの看板を見て、どんぐりを拾う場所だと思っていた。どんぐり拾場。 どんぐりの木が無いことに何ら不思議さを感じなかった。以前は木があったのだろうくらいに思っていた。なんとものんびりとしたこどもだったんだろうね。このぼくは…

ルールその1

・口の中の飴を如何なる衝動にかられても、決して噛んではいけない。最後まで舐めきること。

眠り

この眠りのままでいるのは 薬のせいだけではないはず と 眠りのままそう感じたのです

キッチン

肥え過ぎた口々たち 気が付くまでもなく キッチンから出られず

番組欄

テレビの番組欄をみると、何も書かれてなくて真っ白だった。 その時間に、テレビをつけてみたら、画面が真っ白だった。 なるほどね。

キャラメル

ぼくは 自分の甘さを覚られない為に 身を潜めて ずっと箱の中に隠れているんだ

君の心は まるで瞳のよう どこまでも透き通ってはいるが いつも涙で濡れて 瞼のように 閉じてしまうことがある

ジュース

コポロン 「ポポロン飲んでるの飲みたい〜。」ポポロン 「これは苦いからコポロンちゃんは飲めないんだよ。」ある日お店でポポロン 「コポロンちゃんが飲んでるブドウジュースちょっと飲ませて〜。」コポロン 「これにが〜い。」ポポロン 「・・・。」

小さな窓

あなたは 小さな部屋の 小さな窓から そっと覗いている 風景の向こう側からは 誰もこの窓に 気が付かないから いつまでも いつまでも 眺めていられるのね

木になるふたりが 互いに惹かれ合い 寄り添って 林となり さらに家族がふえて 森となったんだね

大きいのと小さいの

コポロン 「ビッキーのちんちん小さいよ。」ポポロン 「コポロンちゃん、小さいって言ったらいかんのだよ。せめて、大きいにしとかなかんよ。なんでも大きいにしとけば、大丈夫なんだから。おっぱいとかもね。」二コロン 「どうするの?コポロンちゃんが大好きな…

七夕検定試験

問7-7 織姫と彦星のそれぞれの心情を下のイ〜二の中からそれぞれ選びなさい。(各3点)イ、一年に一回だけしか会 えない。ロ、一年に一回だけは会わ なければならない。ハ、一年に一回だけ会っていればよい。二、一年に一回だけ会うのが長続きの秘訣だ。

雨音

雨音を ひとつひとつ 数えるまでもなく 静かに眠りの中に 沈んでいった

桃の心

桃太郎は、彼のその武勇伝とは裏腹に、きっと心の中は別であるに違いない。桃のように押したらすぐにヘコムし、ナイーブで繊細でデリケートで、きっと鬼を叩きのめしたことを悔やんでいると思うよ。 彼はそういうやつだよ。 最初は喜ぶと思って、お爺さんお…

線路

列車は線路の上しか移動できないけれど、意識の中なら、どこへでも移動できる線路は続くよどこまでも。野を越え山越え、空も風も、時間さえも越えて。 駅はたどり着く為ではなく、通り過ぎるためにある。

トリエ

皆さんご存知の通り、野菜は穫れすぎると、その価格的価値が下がってゆく。機械化で大量生産が可能になると、そのものの価値もそうでない時と比べると、やはり下がってゆく。 よかったね、デキソコナイの君もぼくも希少価値というトリエがあるから。

お出かけ

二コロン 「コポロンくん、きょうはポポロンとロボットショーみたの?」コポロン 「うん。」二コロン 「キリンもみたの?」コポロン 「うん。」二コロン 「うどんも食べたの?」コポロン 「うん。」 二コロン 「ポポロンといろんなところへ出かけたんだね?」コポロン 「う…