2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧
思ひ出を心の中で静かにゆっくりと醸造することを、「美化」と言うのだろう。
すべて同じ色や形で、間取りまで同じの家が集まる町に住んでいる。夜遅くに帰ってきてたまに家を間違えることがあるが、間違ったことに全く気が付かないことが多い。その町に住んでいる人々も皆同じ顔をしているから、家を間違えたのか、間違えてないのかわ…
コポロン 「ポポロン、もう歩けないだっこ〜。」ポポロン 「よ〜し、家についたらだっこしてあげるね。それまで歩こうね。」コポロン 「は〜い。」
ポポロン 「おしっこ!おしっこ!」コポロン 「とおせんぼ、とおせんぼ!」ポポロン 「ニコロン、コポロンがひどいことする〜。」ニコロン 「ポポロン、コポロンをいじめんといて〜。」ポポロン 「ガクッ。」
君と会うときはいつも冷蔵庫の中だった。あのとき君は、クールな恋をしたいと言っていたね。
結局誰もぼくを味わってくれないんだ。マヨネーズ付けたり、ドレッシングかけたりで。まぁ、どおせぼくはほとんど水分だしね。 カッパ君引っ越ししたから淋しいな。
ポポロン 「なんでもほどほどがいいよ。村八分目って言うじゃないか。」ニコロン 「腹、腹!」
ニコロン 「梅干し食べてスッパマン!」コポロン 「うめぼしたべてすっぱまん!」ポポロン 「オッパイ吸ってオッパマン!」コポロン 「オッパイすってオッパマン!」ニコロン 「おいおい。」
A「パッケージだけでなく、麺の中まで足跡がついているぞ。」B「やっぱりソクセキのラーメンだね。」
コポロン 「あのオモチャ買ってよ〜。」 ポポロン 「あのオモチャ、同じのが家の押し入れにしまってあるから買わくてもいいんだよ。」 コポロン 「ふーん。だったら、たこ焼き買ってよ〜。食べたいから。」 ポポロン 「たこ焼きも押し入れにしまってあるから買わな…
全テガ取リ外サレテ モウ 隠レル場所サエ無クナッテシマッタ
太陽が 青い炎で空を焼き尽くし 焼け跡の空は 夜と呼ばれた
すべてを受け入れるということを受け入れないことに、やや抵抗を感じながらも、受け入れることにした。
ぼくをうすくスライスして、春の風に浮かべて下さい。切れてなくて、ちょこっとでもくっついていると、うまく飛べないからね。そこのところよろしくね。
今まで生きてきた軌跡を、1日1日同じように振り返っている男。丁度生まれた日にさしかかった時、天に。
君を見つめ過ぎてしまったのかな?穴が空いてしまったよ。
「ここはどこだ?早く誰か何か描いてくれ。」
小皿にカレーが盛り付けられていて、その量の少なさに油断していた。気がついた時は、地下二階までぎっしりとその小皿が用意されていたのだ。
どんな時も 手を合わせていた
左右の鼻の穴にはそれぞれ一本ずつしか鼻毛が生えていない。しかし、それらはとてつもなく長く、クルクル巻きにして各鼻の穴の中に収納されているといった感じだ。 それらの威力が発揮されるのは、くしゃみの時だ。 瞬時にして飛び出し、相手を威嚇する。別…
コポロンくん、入園おめでとう! 君の新しい一歩だ。 ゆったり大きくたおやかに君らしく君を歩いていって欲しい。 この日をみんなで元気に迎えられてうれしかった。
風の中を歩きながら すっかり風になってしまっている人 緑の中を歩きながら すっかり緑になってしまっている人 太陽が沈み まるで月が昇るような人 月が沈み まるで太陽が昇るような人 みんなそれぞれ 形や場所を変えながら生きている
うたっている間、次から次に現れるおんぷちゃんたち。ゆっくりのうたの時は、ゆっくりとやってきて、早いうたの時はあわただしくてもキチンと並んでやってくる。弾んでいるうたは、ぴょんぴょん飛び跳ねて、音を外してへたっぴな時は、楽譜の変なところにぶ…
指が切れない安全ハサミ。紙を切るのに切りにくかったらしく、「切れないがやっ!」ってハサミより切れている人がいる。
ひょ〜いドン!
ポポロン 「コポロンちゃん、今まで気付かなかったかもしれないけれど、事実をつたえよう。君はポポロンの顔にそっくりなんだ。気を落とさないでくれ。」コポロン 「…。」ポポロン 「けれど、将来はポポロンみたいに、ニコロンのようなきれいな女性と結婚できると…
あなたが溶けていくのを ずっと見守っていたけれど ガラスだと気付いたのは ずっと後のことだった
まるで 雲の切れ間から差し込む 太陽の光のよう
コポロン 「なんか音がきこえるよ。」 ポポロン 「音がきこえる?なんの音だろう?」コポロン 「春の足音だよ。」
あらゆるすべての終わりは 小さなひとつの始まりへ 今日から