2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ワッカ

ワッカはみんな仲が良い。みんなでワになってつらなっている時、ひとりだけポツンとしているワッカがいても、誰ともなく「ワの中に入れよ」って声をかけるんだ。はじめからみんなワッカなのにね。

うた

歌われる唄の中の ほんの短い時間に 誰もが共感しうる 人生の一部があるたとえ唄を歌わなくても 生きている我々は ひとりひとり 常に自分の 未完の唄の中にいる

おんぷ

雨は おんぷ 空の唄

忘れ物

天使は、家に翼を忘れてきたことに気が付かないまま、自由に空を飛んでいた。 忘れ物に気付いた時、天使は飛べなくなるのだろうか?

赤い糸

運命の赤い糸をたどっていったら 君の編みかけのセーターだった

実は

みんなが嘘をついていて 地球が丸いということに しているのかもしれない

たくさんの言葉で ひとつのことを語るよりも ひとつの言葉で たくさんのことを語りたい

境界線

世界のどこかの国境線のように 彼は自我と他者との境界線で 戦い続けている

部屋

彼は、一人の部屋から出てきたが、 外の世界でも一人だった。

君が空を飛んでいるのではなく、すっかり空そのものになっていた。 君はもう泣かないと言っていたけど、この頃雨ばかり降っている。

名前

私には名前が無かったのですが、最近ではみんなに、「小さな幸せ」と呼ばれています。

密度

楽しみにしていることが 一日の中で一回あるのと 一週間に一回あるのと 一ヶ月に一回あるのと 三ヶ月に一回あるのと 半年に一回あるのと 一年に一回あるのと 心の中のその「楽しみ」の密度は 大いに異なるに違いない

ドレス

彼女は夜になると、ピカピカ光る電球を張り巡らせたドレスを着ていた。しかし、虫が集まってきてしまってなんだか虫をまとっているみたいだった。

お洗濯

君をみんなと一緒に洗うと、みんなに君の色が付いてしまうって、彼女に言われたんだね。 実は、君だけで洗わないと、君が色落ちしてしまうから彼女はそういう言い方をしただけなんだよ。 本当だよ。泣かないでね。本当なんだから。彼女、君のこと気にしてた…

故郷

故郷は 生まれ育った場所だけにあるものではなく 離ればなれになって 何処にいたとしても 家族そのものが 故郷である気がする

月光列車2

月光列車は、夜空に月が出ていないと発車しないんだ。 早く雲から顔出さないかなぁ。

月光列車

月光列車は、みんなが寝静まらないとやってこないんだ。 みんな早く寝ないかなぁ?

にほひ

布団が太陽のにほひ まるで雲の上で眠るよう 遠くの調べは 鈴の音色で鳴く虫たち 私の耳だけはまだ起きているんだな

ドキュメンタリー

動物のドキュメンタリーを見て、おそらく人間は感動するだろう。 人間のドキュメンタリーを見て、おそらく動物は嫌悪を表すに違いない。

怪人

ボロボロの筆箱の片隅に貼られた怪人のシール写真。怪人は長い爪を立てて、とっても恐そうだ。しかし、顔の所が破れてしまっていて、どんな顔をしているのかわからない。そのことがさらに怪人の顔を恐ろしく感じさせるんだ。

恋人

秋は夕暮れにやってきて ずっと一緒にいてくれる 夜はずいぶん長いから 虫の音色で歌ってよ 恋する気持ちで聞かせてよ

お尻

ポポロン 「ぶっ。」 コポロン 「おならした〜。」 ポポロン 「違うよ。お尻がしゃべったんだよ。ぶっ。ほらね。」 コポロン 「…。」

綿の列車

綿の列車が走っていくよ ガッタン ゴットン コットン コットン君をのせてさようなら また会おうね

月の車

お月様の車 満月の時は タイヤでなくてそのまま転がるよ 半月の時は オープンカー ネイルムーンの時は 落ちないように気をつけて 君をのせて ブーンムーン

みみみ

人の言葉に耳を傾ける前に 自分の言葉に耳を傾けたい

アイス

ウエイトレス 「コーヒーはホットにされますか?アイスにされますか?」男 「あ、愛す。こんな言葉、妻にも言ったことないな。ガハハハ。」ウエイトレス 「…。」

まず

人の仏心を信じる前に まず 自分を信じなければならない

ぷり

君は、町中のねこが振り返るほど、魚っぷりがいい。

パンツ

二コロン 「あなたのパンツ、前と同じ柄のもの買って来ちゃったわ。」ポポロン 「いいよ、大丈夫。パンツの中身もいつも同じだから。」

終わりと始まり

始まりは 終わりの始まり終わりは 始まりの序章