すべて同じ色や形で、間取りまで同じの家が集まる町に住んでいる。夜遅くに帰ってきてたまに家を間違えることがあるが、間違ったことに全く気が付かないことが多い。その町に住んでいる人々も皆同じ顔をしているから、家を間違えたのか、間違えてないのかわからなくなってしまう。長年ここにいると、自分と他人との区別、自分の所有とかもすっかりどうでもいい気がしてきた。町自体が自分たちの家のようでもあるし。家族のようでもあるし。