回想バス

回想バスはまどろみの中
僕のこころを動き出し
景色をゆっくり進むのさ


思い出の停車場に着く頃は
僕は窓から顔を出し
すっかり色めきたっている

曲がり角ではいつかの誰かが手をふっているけど
もう名前さえも忘れてしまった人たちさ


はるかかなたのあの場所は

はるかかなたのあの場所のまま

はるかかなたのあの場所以外何でもない


回想バスはまどろみの中

いつまでもあてのない回り道
いつまでもあてのない巡り旅