二つのダルマさん

赤いダルマは
転んでも転んでも
起き上がる
七転び八起き
気分がいいと
たまにわりと早起き
時々白い目でこっちを見るが
とても情熱的で静かに鎮座している

白いダルマは
雪の上を転んだら転んだだけ
どこまでも転がり続けているが
自分の意志に関係なく
どこまでも大きくなる
丸で白いマルダ
片方の目は白いままで
一見クールに見えるのだか
胸に必勝と書かれた文字が内に秘めた熱い思いを表している

その赤と白の二つの個性的なダルマさんたち
いつもいつも衝突が絶えないのだ

「ダルマさんが口論だ!」