ショーウィンドー

ショーウィンドーの中で暮らしている。最初は見られていることを意識して、眠れない日々が続いていたけれど、今じゃ何にも気にならなくなった。慣れとはこういうものだな。
ショーウィンドーの向こう側は、さまざなことの移り変りが早くて、最初は一日中眺めているだけで楽しかったけれど、今じゃ何にも気にならなくなった。慣れとはこういうものだな。
しかし、最近ショーウィンドーの向こう側が何だかつまらなくなってきたな。 ある日、眩しい光が一瞬辺りを覆ったかと思ったらそれだけだった。
どうやらすべてが終わってしまったらしい。最初は夢なのかと思っていたけれど、どうやらこれが現実らしいよ。今じゃすっかりこの景色にも慣れて来たところ。
慣れとはこういうものだな。