青空のヒコーキ

青空に、遠くはなれた君への想いをそっと浮かべて、さらにその青空を、千代紙のように折り込んで作った青空のヒコーキ。ふわりとした風にのせてゆるりと飛ばしてみたけれど、どこへ飛んでいくのやら、どこを飛んでいるのやら。もうすっかり空に溶けてしまって見えないの。雲がゆっくりとたなびくその先に、きっと青空のヒコーキが飛んでいるに違いない。
君のもとまで。