いつか あなたに書いて送った手紙 結局は 自分自身に書いて送ったようなものに思うんだ
もうそろそろ 君の胸の辺りを通過する頃なのに ずっと地平線が続いているよ
真っ白なキャンバスの上で 君と待ち合わせふたり掛けの 小さなベンチを描いておくよだって 何にも目印が無いんだもの
君はぼくに 数学の問題の解き方を 丁寧に教えてくれているんだけれど ぼくは君に見惚れてしまっていて ちっとも頭に入らない恋に落ちるのは この数学の問題を解くよりも 簡単だ恋を実らせるのは この数学の問題を解くよりもかなり難しそうだ
ポポロン 「しりりりん〜、しりりりん〜。コポロンちゃん、君のおしり電話が鳴ってるよ!」コポロン 「あっ、ほんとだ。はいっ、もしもしり…。」ポポロン 「だれから?」コポロン 「ポポロンのおしりあいのひとからだって〜。」
いつまでも世界が変わらないなら 自分だけでも変わってやろう
四歳のポポロン 「ママ、はらんばんじょーってなに?」ママ 「じんせいでいろいろあることだよ。」四歳のポポロン 「ふ〜ん。」
僕は彼女のマネをしているだけなのに、そんなこと知らないあいつは、僕のマネをしょうとして僕をマネている。しかし、みんなは、あいつがまさか僕のマネをしていることなんて知らずに、あいつをマネしょうとしてあいつをマネるのだろうな。きっと。
君の大きな瞳がこぼれ落ちないように、瞼の裏で支えているアルバイトを始めたよ。
僕らの掲げる、「正義」というものの犠牲となって倒されてくれた怪人、怪獣たちよ、心からありがとう。
絵本の中の君は、悲しくていつも泣いているから、ぼくが絵本の話をすっかり変えてしまって、君がずっと笑っているようにしてあげい。
蝉は 生まれる前から とても淋しいから 「せみしいせみしい」って いつも泣いているんだ
コポロン 「でんき消すと部屋が暗くなっちゃうね?」ポポロン 「コポロンちゃん、まだ明るい方だよ。ぼくの青春時代に比べたら…。」
まだ誰もいないお部屋で 小さなイスたちが 小さな声で 何かおはなししてました
ジュテームってしか言えないほど、このところ鼻がつまっている。
どこの扉を開いても、そこには必ず君がいた。
彼は人望があつく、とっても顔が広いので、髭を剃るのに半日はかかるらしい。
この世界の、全ての始まりのスイッチを押しただけの彼が、人々に神と呼ばれるようになった。
今日は 紫陽花の花の中で ゴロリンと寝ころんで お昼寝しょっと
コポロン 「夜は怖くないよ。だって夜は夢をみているのだから。」 ポポロン 「なるほどねぇ。そうかもしれないね。」
沈黙は饒舌より多くを語ることがある。 と私も思う。
少しゆったりしょうと思いました。
頭がハサミなので、どんな帽子を被っても、似合う以前に穴をあけてしまう。 だけど、髪が伸びてきても、自分でカットできるからいいんだよね。
心の農園では どんなに素敵な肥料を与えても すぐにいい唄が収穫できるとは限らない 根気よく待たなければならない 『待つことは心の営みだ』 遠い身近な 今は亡き無名な偉人の言葉を聞いたばかり
赤いおべべ着て きみとぼく 二人で金魚鉢の中 どちらかが おなかを上に向けて眠るまで ずっと一緒にいられるね
シュレッダーにかけられた書類を、セロテープで貼りつけて元に戻した彼の社内での評価は『天才』と『そんな暇あるなら仕事しろ』の二つに分かれた。
あなたの絵の中で私、永遠の刹那に暮らしていたいわ。 いつまでも。
あなたの歌声がラヂオから聞こえてきたの。あなたが私のすぐそばにいるみたいに感じたわ。 もう今はあなたはどこにもいないのに…。
アトリエは遊園地のコーヒーカップの中。ハンドルの上に粘土を置き、自分の方がをクルクル回りながら粘土を形作っていく。たまたま遊園地に遊びに来ている子供たちに見られると、ついつい調子にのって、ハンドルを早く回し過ぎてしまう。気が付けば目が回わ…
コピー機の中で暮らしている。文章でも絵でもなんでもオリジナルの作品を作りたいのだが、いつも人のと全く同じになってしまう。最初の内は葛藤があったけれど、今ではここでの暮らしに甘んじてしまっているんだ。